過ごしやすい陽気になりましたので、前回のグルメ話題に引き続き、今回は日本酒の話題をお送りいたします。
知ったような顔(をしない)(というか、できない)
今回は、群馬の地酒の中で、わたしの好きな3選をご紹介いたします。
はじめに、私は、お酒の資格(利き酒師とか日本酒検定とか)は、持っていません。
これから紹介するのは、出会ったエピソードや思い出話を含めた上での「私の思う、美味しい3選」です。
初夏の妖精のような顔
まずは「水芭蕉」。
群馬県は北の方、利根郡川場村の「永井酒造」のお酒です。
名前の水芭蕉は、初夏、ごく短い期間に可憐な姿を見せてくれます。
写真は今年5月の尾瀬で見た水芭蕉と流金花(リュウキンカ)。
水を蓄えた湿原に咲くお花から、豊かな水に醸される、澄んだ味わいをイメージできます。
私は長野で修習を送っており、合同修習で前橋に来ることがありました。
そんな合同修習→懇親会の折、当時の前橋地裁の部総括(裁判長)にお勧めいただいたお酒でもあります。
https://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/hiraki/index.html
平木裁判官は、「実行の着手と早すぎた結果の発生」いわゆるクロロホルム事件の解説を書かれた調査官です。
谷を流れるせせらぎのような顔
次は「土田生酛」(写真の左端)、
こちらも利根郡川場村の「土田酒造」です。
実は、私が群馬移住(&当時の事務所からの転職)を決めたのは、内覧巡りの折に立ち寄った日本酒屋さんで、試し飲みでいただいた土田生酛の冷がきっかけ(かもしれません)。
日本酒はやっぱりその土地の性質(酒米が…水が…という点)がダイレクトに出るので、「こんな美味しいお酒ができる土地、面白くないわけがない!しばらく住んでみよう!」とか思ったような。
あちらとこちら、がらりと違う顔
3本目は「群馬泉 淡緑(うすみどり)」、太田市の「島岡酒造」です。
(上の写真の真ん中、これは群馬泉 舞風です。)
メインネームの「群馬泉」は、日本酒でありながら、樽で燻したウィスキーのような味わい。
熱めのお燗にして、味のしっかりしたお料理が合う感じです。
対して「淡緑」は、冷でいただくのが最適な、さわやかな味わい。
同じ酒蔵さんでこんなに違うお酒ができるの??と驚きます。
つい先日、ひょんなことから、高崎市内のお店で、島岡酒造の島岡さんにお会いさせていただきました。
酔った勢いで「わー!いつも美味しいお酒をありがとうございます!」などお話しさせていただいた記憶です。
酒好きの赤ら顔
水芭蕉をモデルにした、冷酒器セットです。
徳利のお腹には氷を入れて、のんびり冷たいお酒をいただける構造になっています。
おととし私が酒米を作っていた稲倉の棚田(長野県)。
写真はつい先週、稲刈りを終えた光景です。
ところでこちらは、水芭蕉を観に行った際に出会った「ショウジョウバカマ」です。
名前の由来となった、中国の伝説の生き物「猩々」(ショウジョウ)は、酒好きで有名です。
参考:https://mountain-guide.jp/hana/65.html
ショウジョウバカマの可憐なピンク色は、彼らの酒に酔った赤い顔にたとえたという説もあります。
毎度のことながら、ご笑覧ありがとうございました。